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『銀河鉄道の夜』は宮沢賢治の「製作年代不明」の「未完成作品」と言われた。この作品は1924年(大正13)ごろ初稿が成立したが、その後、晩年に至るまで10年にわたって構成と編集の手を加え続けられていた。最後の遺作も4 回にわたって大幅に修正して削除して創作したのである。この作品は生前未発表の作品だと言いながらも、賢治の死後、賢治文学は注目されるようになり、数多くの読者に愛読された。彼がファンタジーと情熱を満たす理想の主義、独特の宇宙的感覚、慈悲の無私の心などで高く評価されている。
『銀河鉄道の夜』は、周知のように、孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと不思議な銀河鉄道の旅をする物語である。宮沢賢治は自己犠牲の崇高な精神と、孤独に苦しめられている魂によって編むファンタジーが、社会や時間や空間の制約の下から解放させ、銀河系の宇宙の美しい世界を展示してくれた。そのため、『銀河鉄道の夜』この作品をめぐって展開する研究が現段階まですでにたくさん存在した。先行の研究を通してこれらの研究の成果を分類にし、主に3 つの方面から考察を行った。第一は、作者の一生から手に入れたのである。作者の経歴を通して作者が創作の意図を分析した。第二は、登場する人物とそれぞれの場面の中のキーワードから作品の真髄を探求して来た。第三は「最初の原稿」から「最終原稿」まで絶えず改正し、作者の創作特色を発掘した。しかし、単にこの3 つの方面に頼って研究すればあまり十分ではない。本論文の中において、原作の最終原稿(第四回の原稿)を基礎にし、内容と表現形式の両方から、賢治の独特なファンタジー構想を分析するのを提出する。内容の方面において、空間、人物この伝統性の角度から児童幻想文学に対して分析を行った。そのほか、「伏線の設定」という新しい観点を取り入れた。『銀河鉄道の夜』ストーリの中の「現実的な世界」がどのように前もって手がかりを埋めるのを見る。しかも「ファンタジー世界」の中において完璧な体現を探し当てる。そのため、本論文は文学の研究の基礎の上において、伏線のいくつかの理論を借り、論述に協力する。その他に、ファンタジー構想の表現形式から言えば、「象徴」と「荒誕」この二つの創作手法を使い、本作品に対して討論を行った。以前の作品の分析は「象徴」の手法を使い、『銀河鉄道の夜』この作品に対して探究したことがあるが、「本当の幸福」の旅の中「象徴」の記号の研究が少なかった。さらに、「荒誕」の角度から作品を解析し、本論文の1つの新しい観点になる。
でたらめな想像、面白い文字を通して、作品の中において隠れる現実的な論理を発見し、社会機能を批判する目的に達する。この童話荒誕は1種の自由で活発な童話の現代美学を示すばかりでなく、児童の自由幻想、自由奔放な精神を満足する及び新鮮、変化、でたらめの審美の情趣と読む心理を追求する。このように、本論文はファンタジー構想の独自性の研究を通して、宮沢賢治の深層心理の探求に役立つと思われる。また、賢治の宗教観、空間感覚、宇宙科学観などの研究を通して、賢治文学に対して深く了解することができる。