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日本では,戦後から1950年代の高度経済成長期にかけて,多くの社会基盤施設が整備されてきた。社会基盤施設の整備は全国総合開発計画に沿つて進められてきたが,現状では,地上や中浅深度の地下空間利用は限界に達しつつある。特に通密な都市空間においては,社会基盤施設が飽和状態にあり,大深度地下における社会基盤整備が増大するることが必至になることが予測される。それに伴い,大深度立坑が今まで以上に重要となる。しかし,大都市部において,掘削深度が50 mより深く,床付け位置が自立性の高い地盤まで達するような大深度の立坑は,現在実績が50件程であり,立坑壁に作用する側圧や立坑壁の挙動に関する計測デ(一)タもまだ少ない状況にある。また,大深度立坑の耐震性についても明確になつていない。本研究では,継手を有する立坑を対象として,耐震性を考慮し,模型実験と解析モデルの妥当性について考察するものである。